How-Toガイド「デモのこころえ」

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自然エネルギー!にゅうもんへん!

原発事故のあまりの危険さに「原発冗談じゃない!さっさとやめてくれ~!!」と思っている人も多いはず。そして、どうやら世の中には「自然エネルギー」と いう、とんでもないエネルギーがあるらしい……! なるほど、これはすごい! 自然エネルギー導入というのも、脱原発への重要な選択肢の一つ! ちょっ と、紹介してみよう!(環境エネルギー政策研究所(ISEP)協力、記)

■自然エネルギーってなあに?

太 陽光や風力、地熱などによって自然界でくり返し資源が再生できるエネルギーです。そのほとんどは太陽のエネルギーに由来します。風のエネルギーも、水のエ ネルギーも、光合成で生み出された植物とその連鎖からなるバイオマス(生物資源)も、すべて太陽が生み出したエネルギーです。

↓もっとくわしく↓

☆電気として使えるもの

太陽光発電
太陽光パネルを、日当たりのよい屋根や空き地に設置して発電します。メンテナンスはほぼ不要です。発電コストがまだ高めなので、普及には、電気の買い取りなど支援策が不可欠です。普及することでコストも急速に下がってきています。

風力発電
風 の力で発電をするもので、最近は2000~3000キロワットが主流です。日本では、風がよく吹くことと、土地利用の面から、北海道、東北、九州で導入の 可能性が大きくなっています。安定して強い風が吹く海の風力発電(洋上風力発電)も大きな可能性があります。ただし、これまで国が十分な支援を行ってこな かったことや、送電線を独占する電力会社が不安定な風力発電を嫌い十分に受け入れないことから、普及はとても遅れています。世界では、アメリカ、中国、ド イツ、スペインなどで導入がすすんでいます。

バイオマス発電
バイオマス(biomass)とは「生物由来の資源」 という意味です。発電に使えるバイオマス資源は、森林の資源、建築の廃材、畜産糞尿、生ゴミなどさまざまで、地域に分散しています。効率的に使うには、コ ジェネレーション(熱電併給)で熱も同時に利用することが大切です。

地熱発電
地下深くにある高温の蒸気をとり出して発電に使います。火山列島である日本は、世界3大地熱国。ただし、火山地帯の多くには国立公園や有名な温泉があり、地熱発電の開発が難しくなっています。温度の高い温泉熱で発電できる温泉熱発電も注目されています。

小水力発電
水 の力(落差)を使って発電するもので、流れをそのまま使ったり、ダムを設ける場合でも10,000kw以下の規模で、魚が通る道を確保するなど環境にやさ しいものが小水力発電です。小川や農業用水路も利用でき、気節ごとの変動はありますが、1日の出力変動は少ないです。水利権の確保など開発のための手続き が課題となっています。

☆暖房と給湯で使えるもの

太陽熱利用
夏 は厳しい日差しを木陰や庇(ひさし)でさえぎり、冬は部屋の中にしっかり熱を取り入れるなど、建築デザインの工夫によっても上手に太陽エネルギーを使う パッシブな太陽熱利用と、水を太陽の熱で温め給湯や暖房に使う、アクティブな太陽熱利用(太陽熱温水器)とがあります。日本では、政策支援が乏しいため に、どちらも立ち遅れています。

バイオマス熱利用
薪(まき)や木質チップ、ペレットをストーブやボイラーで燃やし、給湯や暖房などに使います。日本で利用可能とされるバイオマスの半分以上は森林由来のものです(バイオマス産業社会ネットワーク)。さらに利用を増やすには林業の再生が不可欠です。食品・農畜産・下水汚泥バイオマスは、メタン発酵によりガス化して、熱と電気を作ります。大規模な農場の多い北海道での導入例が多くなっています。

地熱(地中熱・温泉熱)
地中熱:夏でも冬でも約15℃程度とほぼ一定な地中の熱を、直接またはヒートポンプ(空気中などにある熱をくみ上げ熱に換えるしくみ)の熱源として利用することで、夏は冷房、冬は暖房に使います。
温泉熱:温泉の熱をそのまま暖房や給湯に使ったり、捨てられている温泉の廃湯を、ヒートポンプの熱源として使います。夏は冷房、冬は給湯・暖房に利用します。

☆輸送燃料として使えるもの~船、飛行機、自動車にも自然エネルギー!

バイオ燃料
サ トウキビやトウモロコシから作られるバイオエタノールは、ガソリンに混ぜて車の燃料として使われています。ナタネなどから作られるバイオディーゼルは、軽 油に混ぜてディーゼル車の燃料として使われます。ブラジルでは50%以上、アメリカでも約10%のガソリンがバイオ燃料に替わっています。ただし、トウモ ロコシ利用は食糧と競合するなどの問題も指摘されています。

電気自動車(自然エネルギー電力由来)
電気モーターで動く電気自動車は、ガソリンや軽油などのエンジンよりも3~4倍効率が高く、それが石炭発電の電気であっても、脱石油とCO2の削減には効果的です。さらに自然エネルギー由来の電気なら、ライフサイクルでCO2をほとんど排出しない自動車となります。

■日本では今どれくらい使われているの?

日本の全発電量に対する自然エネルギーによる発電の割合は、わずか3%(2009年度、水力は1万kW以下)です。そのうち、太陽光は6.3%、風力は8.9%、地熱は7.5%、小水力は46.6%、バイオマスは30.7%でした。

自然エネルギーの導入可能性は、大都市圏よりも農山村地域や海岸線で多くなっています。岩手県葛巻町では、約15基の風車が回り、中学校などに太陽光パネルが設置された岩手県葛巻町では、約180%の電力自給率を達成しています。最近では、秋田県の「風の王国プロジェクト」が、将来的に秋田の海岸線に大型風車を1000本建設しようという野心的な構想を出しています。

■世界では、自然エネルギーはどうなってる?

今 や農業・産業・ITに続く人類史における「第4の革命」として期待されています。世界では、2010年末で大型ダムを除く自然エネルギー御三家(風力・バ イオマス・太陽光発電)の合計出力(約4億kW)は原子力(約3.8億kW)を越えました。2009年、ヨーロッパでは新しく作られた電源の60%が自然 エネルギーによるものでした。また、2009年、自然エネルギーは世界の電力の18%を供給しました。

2010年の世界全体の投融資は約 22兆円で、これは原子力・石油・石炭・天然ガスという既存のエネルギーへの投資の合計よりも多いものでした。またこの数字は、10年前の20倍以上で、 10年後には200兆円を越え、20年後には500~1000兆円に達する勢いです。いまや自然エネルギーは、自動車や石油に代わり、21世紀の産業の主 役になろうとしています。自然エネルギー先進国のドイツはもちろん、スペイン、ノルウェー、そして中国、アメリカ、インドなどさまざまな自然エネルギー新 興国からも企業が登場しています。こうした国々では、国レベルだけでなく自治体レベルでも自然エネルギーを促進するさまざまな取り組みがなされています。

■自然エネルギーのいいところは?

・基本的に、資源がほぼ永続的に再生される唯一の「持続可能なエネルギー」であること

・太陽エネルギーだけでも今人類が使っている化石燃料と原子力のおよそ1万倍が降り注いでおり、ほぼ無尽蔵にあること

・温暖化の主な原因となっているCO2排出量が少なく、大気汚染や核廃棄物を生み出さないなど、環境へ与える負荷が小さいこと

・世界のどのような国や地域でも、その自然環境にあった自然エネルギーを増やすことでエネルギー自給率を高めることができ、一部の国にしかない石油や核をめぐる紛争や戦争を避けられること

・地域のエネルギー資源を使って地域で雇用をつくり、経済を活性化できること、などなどです。

*ドイツでは自然エネルギーに関係する仕事につく人は37万人にのぼり、6年間で20万人増えました(2010年)。電力の4分の1を原発に頼っているドイツの原発従事者が3万~3万5000人であることを考えると、雇用の優等生であるといえます。

■どうすれば自然エネルギーが増やせるの?

☆増やすための仕組みが大切!

・自然エネルギーで発電された電力を、電力会社にあらかじめ決められた価格で買い取ることを定めた「固定価格買取制度(FIT)」は代表的な仕組みです。それは世界85ヵ国・地域で取り入れられ、自然エネルギーの爆発的な広がりにつながっています。

・ 自然エネルギーで発電した電気を送電線に接続するのを保証すること(優先接続)も重要です。ヨーロッパでは2000年初めに、「自然エネルギーを他の電源 よりも優先して送電線につなぎなさい」という法律を作りました。送電線に接続できて、それが高く売れれば普及していくのです。

・スペインのバルセロナでは、2000年から建物を新築する場合などに太陽熱機器の設置を義務づけています。

・そして、高い導入目標をもち、実現に向けて取り組んでいくことも重要です。

などなど。

■おすすめサイト

自然エネルギー事業協同組合レクスタ
北海道グリーンファンド
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
自然エネルギー政策ポータルサイト(JREPP)

環境エネルギー政策研究所(ISEP)の太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援「東日本大震災 つながりぬくもりプロジェクト」

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